著者: ヒューゴー・ムンスターバーグ 、 柳 宗悦 / 翻訳: 田栗 美奈子 / 監修・編集: 朝倉 圭一 、 古屋 真弓 / 解説: 鞍田 崇 / 出版社: 作品社 / 150mm×210mm / P200 / ソフトカバー
日本に四年滞在した東洋美術史の碩学が、〈民藝〉のすべてを工芸分野ごとに詳説。
民藝の精神から説き起こし、陶器、籠、漆器、玩具、織物、絵画、農家の建物、そして1950年代の民藝運動の隆盛にいたるまで。
日本の民藝の歴史を知るための最良の一冊。図版100点超収録。
附:鞍田崇「解説 いまなぜ民藝か」
本書は、日本の主要な民藝のあらゆる側面、特にその現状を知るための、よき入口を示してくれる。その内容は、民藝とは何かという初歩的な考察から、現在、日本で盛んになっている民藝運動についての説明まで、多岐にわたっている。読みやすく、よくまとまっているので、いつも手近に置いてすぐに参照できるし、図版の豊富さも多くの読者の興味を引くことであろう。著者はすでに東洋の芸術を扱った著作をいくつも発表しており、本書で取りあげるテーマを論じる資質を十分に備えている。――柳宗悦(「序文」より)